14日に行われた公式戦、朝日杯将棋オープン戦で中学生のプロ棋士・藤井聡太四段が佐藤天彦名人を破り準決勝に進みました。
公式戦でタイトル保持者に初勝利と、またもや世間を賑わしています。
藤井聡太四段に敗れた佐藤天彦名人はどのような人物なのでしょう。
貴族と呼ばれ、ファッションにも強いこだわりがあるようです。
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佐藤天彦名人の貴族エピソードは?なぜ貴族と呼ばれるのか?
プロフィール
名前:佐藤天彦(さとうあまひこ)
年齢:29歳(1998年1月16日)
出身地:福岡県福岡市
在位中タイトル:名人
段位:九段
愛称:貴族
2016年5月31日の名人戦第5局で羽生善治名人に勝利して、史上4番目の早さで自身初となるタイトルを得ました。
将棋界では貴族の愛称で知られる佐藤名人、その愛称を授けたのは棋士の佐藤真一さんで昔からの仲のようです。
では、なぜ貴族と呼ばれるようになったのかというと、佐藤名人の特徴的なファッションが原因のようです。
佐藤名人の好きなブランドはアン・ドゥムルメステールといって、
中近世ヨーロッパを思わせる装飾が適度にほどこされたデザインが特徴的です。
佐藤名人はこのブランドの大ファンで、持っている数は100点を超えるとのことです。
今ではファッションに強いこだわりがある佐藤名人ですが、そのきっかけは、
高校生のときに自分のことを「イケてない」と自覚したからだそうです。
自分でイケてないと自覚したということはよっぽど、何か思い出があるんでしょうね。
アン・ドゥムルメステールへのハマり方はものすごく、まだあまりお金がない頃からも高額な商品を買い、
一時は貯金を切り崩し、電気が止められそうになるまで服に投資したというエピソードがあります。
結果として、少し個性的なファッションをすることで貴族と呼ばれるようになりました。
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佐藤天彦名人、藤井四段に敗れた投了時の姿も貴族らしく美しく
名人として、いわば挑戦を受ける立場で臨んだ今回の朝日杯将棋オープン戦で、藤井聡太四段に敗れてしまいました。
公開対局という多くの観客が見守る中で、年の差が10歳以上もある現役中学生の藤井聡太四段という注目度の高い相手に対して、
「負けました」と宣言する瞬間はどういった気持ちだったのでしょうか。
その悔しさは計り知れませんが、Twitterでも対局についてつぶやかれていました。
実戦も難しい展開ですが、厚みを築かれて少しずつ苦しくなりました。74手目△55歩では△24金のほうが粘りがあったと思いますが、やはりそれでも形勢は悪そうです。以降も的確に指され勝ちきられました。また頑張ります。
— 佐藤 天彦 (@AMAHIKOSATOh) 2018年1月14日
文章からは淡々と振り返っているようにも見えますが、悔しさを押し殺している様子も感じられました。
しかし、対局最後の投了の瞬間は貴族の愛称で知られる佐藤名人らしく、
空を見上げ思案している様子から最後は10秒ほど盤面を見つめ、はっきりしとした発声で「負けました」と頭を下げて投了しました。
その毅然とした態度は本当に佐藤名人らしく潔くもあり本当にかっこいいものでした。
対局後のインタビューでは、その対戦相手の藤井四段に対して、
「今回は私の結果は出なかったが、これからもいい将棋を指していける相手になるのではないかと思う」
と評していました。
注目が集まるのは藤井四段ではありますが、佐藤名人も若くこれからの将棋界を担う、素晴らしい棋士です。
今後の活躍に期待です!
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